彼女は社会人になったばかりである。
これからは報酬のために働き、自分の資産を築いていくのだと、未来に期待を寄せていた。
そんな彼女の下に、一羽の青い鳥がホバリングしながらさえずった。
「投資とは、リスクとリターンのゲームだよ。理解することが最初の一歩だね。」

驚きと恐怖で彼女は混乱した。
「えええええーー!?なになに??」
どうにか、彼女は高鳴る鼓動を落ち着ける。
「いや、でも、できればリスクを取りたくないんです。それでも投資はできますか? 」
彼女は素直に質問した。

「リスクは避けられない。でもそれを理解し、管理することで、安心して投資できるようになるんだ。」
彼女はしっかりと小鳥の話を聞いていた。
「それなら、まずリスクについて教えてください。」
リスクを理解する

「リスクにはいろいろな種類がある。例えば、市場リスクとか、信用リスクといったものだよ。」
と小鳥は説明した。
彼女は真剣にメモを取った。
「これらのリスクをどのように測るのですか?」
「それぞれのリスクには異なる測定方法があるよ。ボラティリティやシャープレシオなどが一般的だね」
「それらの用語を聞いたことがないです。勉強が必要そうです。」
「ちょっと複雑に感じるかもしれないけど、時間をかけて学んでいけば大丈夫さ」
☆ボラティリティ (Volatility)
ボラティリティは、資産の価格がどれほど変動するかを示す指標です。具体的には、価格の標準偏差を使用して計測されます。
高ボラティリティは、価格の大きな上下動があることを意味し、投資リスクが高いと考えられます。
低ボラティリティは、価格の変動が小さいことを示し、相対的に安定していると言えます。ただし、低ボラティリティが安全であるとは限りません。
☆シャープレシオ (Sharpe Ratio)
シャープレシオは、リスクを取ることで得られる超過リターンの期待値を評価する指標です。
シャープレシオ = (投資の期待リターン – 無リスク金利) / 投資のボラティリティ
シャープレシオが高いほど、同じリスクを取ることでより高いリターンを期待できると言えます。逆に、シャープレシオが低いと、高いリスクを取ってもリターンが十分でない可能性があります。
この指標は、さまざまな投資間のリスク調整後のパフォーマンスを比較するのに役立ちます。
☆その他の重要リスク
市場リスク: 全体の市場が下落することによるリスク。
信用リスク: 借り手や対手が約束を守らない、すなわちデフォルトするリスク。
流動性リスク: 投資を素早く、かつ無損失で現金化できないリスク。
通貨リスク: 外国の投資に関連する為替レートの変動のリスク。
リターンを理解する

彼女は小鳥を見つめて、微笑んだ。
「ありがとう、次はリターンについて教えてください。」
「リターンは投資から得られる利益のことだよ。期待リターンと実際のリターンの二種類がある。」
「期待リターンと実際のリターンの違いは何ですか?」
「期待リターンは理論的なもの、実際のリターンは真実のものだよ。これらは必ずしも一致しないことを覚えておいてほしい」
と青い小鳥は語った。
「そして、高リスクは高リターンと言われるけど、それは必ずしも正しくないんだ。リスク許容度と投資戦略によるよ。」
彼女は眉をひそめて考えた。

「じゃあ、リスク許容度って何ですか?」
「それは君がどれだけのリスクを取ることができるか、つまり、どれだけお金を失うことができるかを示すものだよ。」
「奨学金の返済もあるし、私のリスク許容度は低いはず…だから、私の投資戦略はどうなるんですか?」
「低いリスク許容度の場合、安全な資産を選ぶべきだよ。しかし、リターンもそれに応じて低くなることを覚えておいてね。」
彼女は納得した顔をした。
「なるほど、リスクを最小化しながらリターンを最大化する戦略を立てるってことですね。」
「そうだね、それが最良の方法だ。でも、記憶しておいて。常に自分のリスク許容度とゴールを考えながら投資を選ぶことが重要だよ。」

「本当にありがとう。あなたの説明で、リスクとリターンの関係が少し理解できた気がするわ。」
「君が理解してくれてうれしいよ。これからも一緒に投資の世界を探検していこう。」
彼女は期待に満ちた目で青い小鳥を見つめた。
「はい、一緒に学んでいきたいです。次回は具体的な投資例を教えてくださいね。」
「次回は具体的な事例を持ってくるよ。それまでに、今日学んだことを復習しておいてね。あと、新鮮なお水も用意してくれていると嬉しいな♪」
彼女は再び感謝の言葉を述べ、頷いた。
「はい、ちゃんと復習します。次回もよろしくお願いします、青い小鳥さん。」

『資産運用』に関するおすすめ書籍
会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方
コメント