「はぁ~。資産運用っていってもこわいよな~。」
私の周りに経済学部が多いせいなのか、”新NISA”に沸き立つ『投資』の話が飛び交っている。
私の祖父はリーマンショックの時、資産を半分にしてしまい、親戚一同沸き立っていた。
そのせいもあってか、コロナショック時に、今度は父が投資で損失を出したらしく、母に口をきいてもらえていなかった。

「キミは投資に向いているようだね」
青い小鳥が私に向けて喋ったらしい。
突然の非常事態に、私の脳みそは呼吸を忘れるほどの衝撃を受けたが、話を先に進めることにした。
「わたしは遺伝子レベルで投資に向いてはいない気がするのですが・・」
「いやいや、先天性のものは関係ないんだよ。資本主義社会では、基本右肩上がりの相場だけど、暴落局面があることをしっかり理解しているじゃないか。
これはとても重要な理解だよ。」

「投資の世界では、長く居続けることが重要なんだ。暴落のリスクを理解し、耐えることができる人こそ、投資に向いていると思うよ。」
わたしは、なんとなくではあるが、青い鳥さんの話す意味を理解し始めた。
と、同時に、いつも周りではしゃいでいる、友人たち(若い投資家)のことが気がかりになった。
「あの、もしよかったら、色々教えてもらってもいいですか?」
「もちろんさ!」
1. 金融危機とは?
金融危機とは、経済の不況や金融市場の大きな下落を引き起こすような、金融システム全体に影響を及ぼす出来事を指します。
これは、銀行の破綻、株価の大幅な下落、失業率の急上昇など、多くの経済的な問題を引き起こす可能性があります。
過去には、2008年のリーマンショックがこの例として挙げられます。
この時、多くの銀行や金融機関が破綻し、世界経済は大きな打撃を受けました。

- オイルショック
‣第一次オイルショック:1973年
‣第二次オイルショック:1979年- ブラックマンデー:1987年
- 1987年10月19日、世界の株式市場で大暴落が発生。
- アジア通貨危機:1997年
- 主に東南アジアの国々で通貨危機が発生。
- ロシア経済危機:1998年
- ロシアの国債デフォルトと通貨ルーブルの大幅な下落。
- ITバブルの崩壊:2000年 – 2002年
- テクノロジー関連の株価が大暴落。
- サブプライムローン危機:2007年 – 2008年
- 米国の住宅ローン市場の危機が引き金となり、世界的な金融危機へと発展。
- 欧州債務危機:2010年 – 2012年
- ギリシャを中心としたユーロ圏の国々での債務危機。
- コロナショック:2020年
- 新型コロナウイルスの世界的な大流行による経済的な影響。
2. 資産防衛の重要性: なぜ逆相関アセットが必要なのか?
金融危機時には、株や不動産などの多くの資産が同時に価値を失います。
このような時期に、全ての資産が下落することを避けるためには、逆相関アセットをポートフォリオに組み込むことが重要です。
逆相関アセットとは、他の資産が下落するときに価値を保つか、あるいは上昇する特性を持つ資産のことを指します。
これにより、ポートフォリオ全体のリスクを分散させ、資産の価値を守ることができます。

時期や状況によって、相関は変わります。
経済情報を自分で入手したり分析するのが面倒であれば、誰かの発信した情報を吸収するのも良い手段です。

3. 金融危機に強い金融商品の紹介
貴金属
金や銀は、古くから価値保存の手段として利用されてきました。
特に、通貨の価値が下落するときや、経済的な不安が高まるときには、安全な避難先としての役割を果たします。
金は、他の資産との相関が低いため、ポートフォリオのリスクを分散させるのに適しています。

債券
債券は、企業や政府が資金を調達するために発行する証券の一つです。
特に国債は、国の信用に基づいて発行されるため、リスク回避のための資産として人気があります。
金融危機時には、株価が下落する中で、国債の価格は安定するか、あるいは上昇することが多いです。

通貨
金融危機時には、リスクを避けるために、投資家は安全通貨とされる通貨に逃げ込むことが多いです。
USDやJPYは、その代表的な例として挙げられます。
これらの通貨は、経済的な安定性や政治的な安定性が高い国に発行されているため、信頼性が高いとされています。

これらの情報も定期的にチェックしておくことをおススメします。

4. S&P500や全世界株式と逆相関を持つ商品
逆相関とは?
一方の資産価格が上昇すると、もう一方の資産価格が下落する関係を指します。
この関係性を理解することで、ポートフォリオのリスクを効果的に管理することができます。

逆相関を持つETFやファンド
逆相関を持つETFやファンドは、主要な株価指数とは逆の動きをすることが期待される商品です。
例えば、金関連のETFや、逆指数ETFなどがあります。
これらの商品をポートフォリオに組み込むことで、リスクの分散が期待できます。

- 金関連ETF:経済が不安定な時や株価が下落する時に、金は安全資産としての役割を果たすことが多いため、金関連のETFは株式と逆相関を持つ可能性があります。
- 債券ETF:特に長期国債などの安全資産とされる債券は、株式市場が不安定な時に投資家からの需要が増えることが多いです。
- ボラティリティ指数ETF:ボラティリティが高まると、株式市場の不安定性が高まることを示しているため、ボラティリティ指数と株式は逆相関を持つことが多いです。
- 逆張りETF:これは、特定の指数が下落すると上昇するように設計されているETFです。例えば、S&P 500の逆張りETFは、S&P 500が下落すると上昇します。
- 通貨ETF:特定の通貨が強くなると、その国の株式市場が弱くなることがあるため、通貨ETFと株式ETFは逆相関を持つことがあります。
- セクター別ETF:特定の産業セクターが強くなると、他のセクターが弱くなることがあるため、セクター別のETF間で逆相関を持つことがあります。
- 地域別ETF:ある地域の経済が強くなると、他の地域の経済が弱くなることがあるため、地域別のETF間で逆相関を持つことがあります。
- 金関連ETF
- GLD(SPDR Gold Trust)
- IAU(iShares Gold Trust)
- 債券ETF
- TLT(iShares 20+ Year Treasury Bond ETF)
- AGG(iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF)
- ボラティリティ指数ETF
- VIX(VORATILITY S&P 500)
- UVXY(ProShares Ultra VIX Short-Term Futures ETF)
- 逆張りETF
- SH(ProShares Short S&P500)
- DOG(ProShares Short Dow30)
- 通貨ETF
- UUP(Invesco DB US Dollar Index Bullish Fund)
- FXE(Invesco CurrencyShares Euro Currency Trust)
- セクター別ETF
- 逆相関を持つ可能性があるセクターは市場状況によるため、具体的なティッカーシンボルは一概には言えません。
- 地域別ETF
- 逆相関を持つ可能性がある地域も市場状況によるため、具体的なティッカーシンボルは一概には言えません。
これらのETFは、NYダウや全世界株式と逆相関を持つ可能性がありますが、実際の相関関係は時期や状況によって変わることがあります。
5. 初心者が知っておくべきリスク管理の基本
投資にはリスクが伴います。
しかし、適切なリスク管理を行うことで、そのリスクを最小限に抑えることができます。
例えば、資産の分散投資や、定期的なリバランスなどが考えられます。
また、自身のリスク許容度を理解し、それに基づいて投資戦略を組むことも重要です。

米ドルの保有はレバレッジをかけずにFX口座で持っておく手法もあります。

6. 資産運用で安全を求めるためのステップ
金融危機を乗り越えるためには、逆相関アセットの理解と、適切なリスク管理が鍵となります。
初心者であっても、基本を押さえることで、安全な資産運用を目指すことができます。
最後に、投資は自己責任であり、十分な情報収集と専門家の意見を求めることを忘れずに。

「すごく沢山教えてくれてありがとう。小鳥さん。
自分の資産を守りながら振り分けて、そして増やす。
わたしに合った資産配分を作ってみるね。」

くれぐれもリスクを取りすぎないようにしてください。
CFDやFXなど興味がありましたら、是非今回の記事も参考にし、適切に理解したうえで、活用するとよいでしょう。
CFDでの戦い方に参考となる記事もありますので、良かったらご拝読ください。
CFDとは?危険なものなのか?:投資初心者向け完全ガイド

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株式市場の専門家たちも、未来の市場動向を予測することは非常に難しいと言われています。
実際、ある研究によると、市場の動きを正確に予測できる専門家は非常に少ないという結果が出ています。これは、株式市場が非常に複雑で予測不可能な性質を持っていることを示しています。株式市場の予測は、時には占星術師の星読みに近いかもしれませんね。

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